大正ロマンや大正デモクラシーが起こり、世の中に大きな流れを起こしていた大正時代。
大正レトロという言葉があるほどどこか懐かしく、身近に感じている人も多い大正時代ですが、実際には世の中にどんな変化や特徴が表れていたのでしょうか。
大正時代の文化と絡めてどんな特徴があったのか、紹介していきます。
こんな人物が急増した大正時代
大正時代の特徴のひとつは、工業の発展を背景にして都市化と社会の大衆化が進んだこと。
つまり、文化の担い手が普通に暮らしている一般的庶民だった時代なのです。
そんな文化の担い手となる庶民にも、少し変化がありました。
ひとつは、都市を中心に高学歴者、いわゆるインテリが増えたこと。
そしてその結果、サラリーマンが増え、女性であってもタイピストなど、社会に出て働く職業婦人も増えていったのです。
そして、そんな人たちをターゲットとして新聞や雑誌、ラジオなどのメディアも発展していきました。
メディアが発展するということは、手に入れられる情報が増えるということ。
そんな時代の流れによって大正時代の文化が発展していく基礎が出来上がっていくのです。
大正時代の文化の特徴とは?
時代とともに一般的な庶民の生活が大きく変わった大正時代。
わかりやすく言うならば、都市を中心にして人々の生活様式が洋風化、そして近代化が進んでいった時代でした。
そしてその一方、農村と都市では文化の格差が消えずに残っていました。
そうやって都市部では洋風化が進んだ大正時代では、海外との貿易によって短い機関にお金持ちになる成金が現れたり、大戦景気という好景気が日本で起こったりなど、海外の影響が大きく表れてきます。
大正時代の文化の発展も同じこと。
海外の影響やそれによって大きく変わっていく時代の流れによって、大正時代の日本の文化が大きく発展し、変わっていくことが当時の文化の特徴でもあるのです。
世を動かす女性たち
大正時代には、社会に出る女性たちも増えていきました。
職業婦人と言われ、手に職を持つ女性たちは、タイピストなど、さまざまな分野で大きく活躍します。
そして仕事で着る制服として洋服が女性の中で広まるなど、洋風化、そして文化の発展にも大きく関わってくるのです。
それまで家にいた女性が社会に出て、仕事をもち働くようになった大正時代。
文化の発展もそんな女性たちあってこそのものでした。
一般的な庶民が文化の担い手となった大正時代。
そんな文化の担い手である庶民が洋風化、近代化したことで文化もそれまでとは大きく変わり、発展していきました。
大正時代の急激な文化の変化や発展は、その担い手である庶民に影響を与えた海外のおかげでもあるのです。
大正時代には、海外の影響が日本国内で大きくなるなど、日本と海外との距離が縮まったことも特徴の一つなのです。