短かった大正時代の魅力とは

大正時代は20年にも満たない短い時代でした。

しかし、その短さに反してその時代の内容は濃く、政治や民衆の文化、意識に大きな変化が見られる時代でもあります。

では、そんな大正時代の魅力にはどんなものがあるのでしょうか。

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文化はみんなで作り出す?

大正時代の魅力のひとつは、文化の作り手、担い手が一般的な人々だということにあります。

それまで、上流階級の人々が新しい文化を作り出し、庶民はそれを真似るなど、文化の担い手、作り手は一般庶民ではないことが多かったのですが、大正時代は違うのです。

様々なファッション、食事などを取り入れ、普通に暮らしている人々が日本でそれまでになかった新しい文化を作り出したのが大正時代。

それこそ大正時代の魅力なのです。

そのことからも分かるように、大正時代は普通に生きている人々の影響力が強まった時代でもありました。

政治でも国民主権である民主主義を求める声が高まる、メーデーが始まるなど、大正時代の人々は新しい時代を自分たちの手で作り出すべく、それまでよりも積極的に行動を起こし、それが大正時代の魅力となっているのです。

イキイキする女性たち

大正時代は女性たちも積極的に行動していた時代でした。

社会に出て仕事をする職業婦人が登場するなど、女性が社会に向けて進出し始めた時代なのです。

更に制服が洋服である職業婦人をはじめとして、洋服を着る女性たちも増えていきます。

それまで長かった髪を切り、断髪、洋装の女性たちが街を歩き、より積極的に行動するようになりました。

この時代の女性の有名人といえば、平塚らいてうなど、女性全体のために行動した人物もいます。

そうした大正時代の女性たちの行動は、大正時代を代表する特徴であり、魅力なのです。

足りないものを自らのものにする力

大正時代は大戦景気に湧きましたが、一方で海外からの輸入が止まってしまう品物があるなど、大きな影響を日本に与えた時代でもありました。

そのため、それまで海外に頼っていたものを日本で作るために研究所が建てられたりなど、日本の発展も進んでいくのです。

更に、日本に入ってきた海外の食文化にはなかなか慣れる事のできない日本人もいましたが、日本人の舌に合うように工夫され、提供されていったため、日本人も海外の食文化を形を変えつつも楽しむことができるようになりました。

バターがたっぷり使われた食事に慣れない日本人のために工夫され、作られていった海外の食事は洋食とよばれる、日本人好みの味をした料理に変えられ、より多くの人々が食べるようになったのです。

日本人は外から何かを取り入れ、自分たちに合うように独自に工夫して新しいものを生み出すことが得意だと言われます。

そんな特徴をよく表しているのが大正時代の人々です。

大正時代の魅力は、人々が積極的に行動し、それまでにない動きを社会に起こし、新しい文化を数多く作り出していたことにあるのです。

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