大正時代の財閥

財閥と聞くと、お金持ちである、というイメージが一番に出てくる方が多いのではないでしょうか。

様々な説明ができる財閥ですが、簡単に言うと、一族やその系列で大資本、または大企業を支配し、管理下に置いている人たちだといえます。

そんな財閥が多く誕生したのが大正時代。

なぜ、大正時代に財閥が多く誕生したのでしょう。

そして、そのころの財閥にはどんな財閥があるのでしょうか。

スポンサーリンク
taisho-jidaiレクタングル大

財閥の時代

大正時代は財閥がたくさん誕生した時代でした。

というのも、大正時代に好景気だったことが関係しています。

当時の好景気は大戦景気ともいわれ、第一次世界大戦の影響によって日本にもたらされた好景気でした。

そんな時代を背景にして、明治時代から大正時代にかけて多くの財閥が基礎を確立していきました。

その中でも新興財閥と呼ばれる財閥は日本の重工業の発展に関係して急成長を遂げた財閥のことです。

その重工業が発展していったのも大正時代の第一次世界大戦の影響のためでした。

まさに大正時代はそれから発展する財閥の多くが基礎を築いた時代だったのです。

財閥のでき方

大正時代は財閥の時代であり、多くの新しい財閥が生まれた時代でした。

例えば、新しい分野に参入したり、それまでの主力事業とは別の新製品などに力を入れることで事業を拡げた大資本は新会社の設立などで財閥化を図りました。

実際、久原鉱業はそうして久原財閥にまで成長しています。

また、大戦景気で様々な産業が発展しましたが、そのことによって日本の富が特定の企業などに集中し、独占化が進んでいきました。

そのことによって、四大財閥といわれる財閥などが力を増していったのです。

では、その四大財閥にはどんな財閥があるのでしょうか。

有名な財閥とは

大正時代に大戦景気などの影響を受けて大きく発展したり、誕生した財閥はたくさんありますが、その中でも四大財閥、また十五大財閥という風に呼ばれる財閥があります。

財閥の中でも特に巨大な存在であり、取り上げられることの多い財閥が四大財閥であり、三井財閥、住友財閥、三菱財閥、安田財閥のことを指しています。

大戦景気による産業の発展を背景にして、この四大財閥を中心にした独占資本主義が形作られていったのです。

また、十五大財閥と呼ばれる中には久原鉱業から久原財閥として財閥化に成功し、その久原財閥を大正時代に受け継いだ鮎川義介によって誕生した鮎川財閥も含まれています。

四大財閥、十五大財閥とあることからもわかるように、私たちの知っているよりもはるかに多くの財閥が大正時代には誕生し、発展しています。

それほど多くの財閥が出来たきっかけは大戦景気で日本に好景気がやってきたこと、そして日本の産業の発展によるものでした。

大正時代の第一次世界大戦は日本に多くの財閥を誕生、発展させるきっかけともなったのです。

スポンサーリンク
taisho-jidaiレクタングル大

taisho-jidaiレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする