大正時代の北海道の変化とは

大正時代、銀座通りではモダンボーイやモダンガールが闊歩する一方、大都市から離れた地方ではそういった若者の姿は見られないなど、地方と大都市では多くの違いがありました。

そのため、大正時代の地方に焦点をあてて見てみると、大都市とは違う、その地方ならではの姿を見ることができます。

では、例えば大正時代の北海道ではどんなことが起こっていたのでしょうか。

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団体さん、大歓迎?

大正時代の北海道に焦点を当ててみていく中で、当時の北海道に起こっていた外せないポイントがあります。

それが、北海道への移住者の増加です。

一番押さえておきたいポイントとして、大正時代は北海道に移住してくる人々が増えた時代だったということが挙げられるのです。

それも、ただ単独で移住してくる人々だけではありませんでした。

北海道に移住してくる人が増えたことがよくわかるのが、明治時代から大正時代にかけてです。

これは、人々が移住し、定住しやすいようにと北海道が工夫していたことも大きかったのですが、当時の北海道の移住には大きなポイントがあります。

それが、単独ではなく家族などの団体での移住者が多かったこと。

実はこのことは北海道の望み通りでした。

単独で移住してくる人達は定住しにくいため、より定住しやすい家族単位での移住が期待されていたのです。

また、こうして増えていった明治時代から大正時代にかけての移住者には、全国からやってきた人がいましたが、その中でも特に目立って多いのが東北や北陸地方からの移住者でした。

米作りを諦めない!

明治時代から大正時代に移住者が増えたことは当時の北海道の歴史を語るのにはずせないことです。

しかし、大正時代の北海道の出来事はこれだけではありません。

大正時代の北海道は、農業でも大きく変化が起きていたのです。

もともと、北海道は寒冷地のため、稲作には不向きです。

そのため、稲作ではなく、畑作の方にほとんどの人が力を注いでいました。

しかし、稲の品種改良や農業に使う道具などの様々な努力によって、明治時代の中頃から大正時代にかけて稲作が次第に普及していったのです。

大正時代の北海道では、そのように寒冷地に適応した農業が行われ、より近代化された農業への変化を見ることができるのです。

北海道の出来事いろいろ

明治時代から大正時代の北海道には、様々な変化が起きていました。

団体での移住者の増加に、寒冷地でも育つように品種改良した稲の普及や農業の近代化など、あげてみれば数知れず。

ほかに明治時代頃に日本で初めての缶詰工場が建てられたり、それ以降の缶詰生産が急激な増加を見せていたり。

大正時代の北海道は調べれば調べるほど面白い歴史を持つ地方の一つだったのです。

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