大正時代の日本の戦争に関わる思惑とは

日本では大正時代に当たる1914年から1919年にかけて、第一次世界大戦が起こりました。

この世界大戦には日本も参戦し、海外に兵を送るなどの行動をおこしています。

では、第一次世界大戦という戦争の中で日本が関わっている出来事にはどんなものがあるのでしょうか。

そして、戦争において、日本の動きからわかる大正時代の日本の思惑とは?

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日本が関わったこととは?

日本が大正時代のころ、世界では第一次世界大戦が起こり、日本もその戦争の中へ加わっていきました。

その時、日本が関係する戦争の中で起こった事件や出来事では青島攻略や南洋占領、さらに地中海船団の護衛にシベリア出兵などがよく知られています。

イギリスがドイツに参戦した際に大正時代の日本が日英同盟を理由にドイツに参戦し、中国におけるドイツの根拠地、青島と山東省のドイツ権益を撤収した青島攻略、そして赤道以北のドイツ領南洋諸島の一部を占領したのが南洋占領。

そして1918年、シベリアにいたチェコスロヴァキア軍将兵の救援を名目として、共同出兵をアメリカが提唱し、日本も兵を送った出来事がシベリア出兵です。

しかし、大正時代の日本は戦争に深く関わっていたものの、実はこの戦争には参加する義務はなかったのです。

参戦したのは何のため?

大正時代の日本は戦争に深く関わり、兵を海外に送ったりしていましたが、実は第一次世界大戦には参加する義務はなく、そうしなければならない事態が起こっていたわけではありませんでした。

では、大正時代の日本がこの戦争に参戦したのは一体何のためだったのでしょうか。

実は1914年、この疑問の答えになる報告を大隈首相の私邸で開かれた閣議の時に加藤外相が行っています。

それによると、この戦争に大正時代の日本が参戦したのは海外の国との同盟に関する気持ちと、国際政治上で日本の地位を高めるためと報告されているのです。

中国に対する思惑は?

義務もなく、参戦しなければならない事態も起こっていない状態で日本が関わっていった第一次世界大戦ですが、その中で日本は中国に関する思惑をうかがわせる行動をとっています。

青島攻略からもわかりますが、日本はこの戦争の中で中国に関して多くの行動を起こしています。

実はそれは当時戦争のためヨーロッパ諸国が中国問題に口出しする余裕がないことをみこした上での行動でした。

日本が1915年に中国に対して二十一ヶ条の要求を突きつけ、大部分を飲ませたこともそのひとつ。

これにより日本は山東省のドイツ権益の継承などを中国に要求しています。

これらの中国に対する行動は、中国において日本の権益を拡大しようという思惑のもとにされたものだったのです。

大正時代の日本も関わった第一次世界大戦という戦争。

その戦争の裏で日本は中国に対して日本の権益を拡大しようという思惑をもち、うごいていたのです。

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