大正時代の庶民の生活と文化

文化とは、どんな時代でも多くの庶民が作り出していくもの。

本当にそうでしょうか。

多くの庶民が生活をしていく中で生まれていくものが文化。

それは間違いのないことですが、それが一般的になったのは大正時代のことでした。

では、それ以前の文化の作り手は?

それを知るためにも、大正時代の庶民の生活と文化を見てみましょう。

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生活を変える商品

大正時代には、庶民の生活を変えるような品物がたくさん誕生し、広まっていきました。

日本の一家団欒の象徴のようなちゃぶ台が普及していったのもこの大正時代のことでした。

それだけではありません。

更に大正時代では庶民の生活で使われていたランプが電灯に変わったり、和服から洋服への動きが活発になったりと、庶民の生活を直接、そして大きく変えていくような品物などが登場し、洋服を着て生活するようになるなど、普段の生活や食などに新しい文化すら生み出していったのです。

生活と未来を変える変化とは?

大正時代、庶民の生活を大きく変えるような品物や文化が生まれ、日本の社会も大きく変わっていきました。

なかでも、多くの文化や物事に影響を与えた大戦景気により、サラリーマンや高学歴者が増え、女性も社会に出て働くなど、職業婦人も目立つようになりました。

大きく変化を遂げたのは大人中心の社会だけではありません。

大正時代では義務教育も普及し、識字率も上がっていきました。

大正時代は大人だけではなく、未来を担う子供が関わることでも大きな変化があった時代なのです。

庶民の生活を大きく変える品物が出回り、未来を大きく変える子供への義務教育も広がった大正時代。

これらの要因により、大正時代の庶民の生活や未来の文化にも大きな影響が現れていったのです。

文化は誰が生み出した?

大正時代には大戦景気や関東大震災があるなど、日本の社会に大きな影響を与える出来事が多く起こった時代でした。

そんな大正時代を生きた庶民たちは新しく登場した便利な道具や新しい文化を自分たちの生活に取り込んで行きました。

しかし、大正時代の庶民たちはただ新しく登場した文化を自分の生活に取り入れただけではありません。

自分たちで新しい文化を作り上げたのも大正時代の特徴なのです。

実は、一般的な庶民が文化の作り手、担い手になる大衆文化は大正時代の大きな特徴。

それまでは大名など、上流階級が新しい文化を作り、担い手となっていたことが多かったのです。

そんな流れが変わり、庶民が文化の担い手となるようになった大正時代。

それ以降庶民が文化を作り上げることは珍しくはありませんが、その原点は大正時代にあったのです。

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