人間のペットとして不動の地位を築いている猫。
犬と並んで、昔から人に飼われているペットの代表格です。
猫好きの中でも一際猫が好きな重度の猫好きはいつの時代も存在しますが、大正時代でもそんな重度の猫好きの有名人が存在しました。
そんな大正時代の猫好きの中でも、重度の猫好きとして知られる有名な作家がいます。
ここでは猫好きな作家と猫との関わりを紹介します。
猫好きな作家たち
大正時代には、多くの有名な作家が誕生、活躍していましたが、その中には猫好きの作家が何人もいました。
例えば、鞍馬天狗シリーズの作者である大佛次郎は猫は一生の伴侶というほど猫を愛し、その生涯で面倒をみた猫の数が500匹をくだらないほど。
そして、大佛次郎と同じく作家で、可愛がっていた猫の失踪を悲しみ、その悲しみにくれる姿を書いた「ノラや」という小説を書いた内田百間も大の猫好き。
そして、中でも大正時代に活躍した作家で有名な谷崎潤一郎もその二人に負けない猫好きでした。
猫好きの裏話
大正時代に活躍した作家の谷崎潤一郎。
この谷崎潤一郎も大の猫好きであり、猫に関する逸話に事欠きません。
例えば、その生涯で猫を何匹も買っていましたが、その殆どはメス猫だったとか。
実は谷崎潤一郎は猫をただのペットではなく、女性に見立てていたためメス猫を多く飼っていたのだともされています。
さらに、猫を愛するあまり、愛猫であるペルシャ猫の「ペル」を剥製にしてしまったことでも知られています。
それほど特別猫好きでもない、という方にはなかなか理解できない大正時代の猫好きの作家の行動。
大正時代の猫好きの作家たちには、猫を愛するあまりの行動が後の世まで猫との逸話として残っているのです。
そして猫好きたちはつながっていく
大正時代、猫好きとして有名なのは作家たちだけではありませんでした。
大正時代に活躍していた画家である藤田嗣治はその絵に猫と女性をよく登場させています。
実は藤田嗣治も猫を生涯の友として愛する猫好きの一人だったのです。
そしてその藤田嗣治と親しかった作家である猪熊弦一郎という作家がいます。
猪熊弦一郎も藤田嗣治と同じく大の猫好き。
同じく愛妻家の妻とともにその生涯で多くの猫を飼いました。
その中には、同じく大正時代の作家であり、猫好き仲間である大佛次郎から譲り受けた猫も含まれています。
同じ大正時代に活躍していた作家や画家たちの関係を調べると、藤田嗣治や大佛次郎、そして猪熊弦一郎のように実は猫好き同士で関係をつなげていくこともできるのです。
現代でも、ペット人気を犬と二分するほど人気の猫。
猫を愛するあまり、大正時代の猫好きと言われる人物たちはさまざまな逸話を残しています。
現代でも猫好きという人達は数多くいますが、大正時代でも同じように多くの人々が猫に魅了されていたのです。