大正時代の広まっていった日用品

大正時代、人々の暮らしの中では様々な日用品が使われていました。

海外の文化が入ってきたことで人々の生活も変わり、それに合わせて新しい日用品が使われるようにもなっていきます。

現代でも使われているあの日用品が登場し始めたりと、何かと変化の多い大正時代。

では、一体どんな日用品が使われていたのでしょうか。

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輸入が無理なら国内で!

大正時代、人々のあいだでは様々な日用品が使われていました。

中には、海外の国から輸入したものが一般的に使われていた日用品もあります。

しかし、とあることがきっかけでその輸入が止まってしまします。

そのきっかけとは、世界中の国々を巻き込んではじまった第一次世界大戦のこと。

これにより、それまで輸入に頼っていた耐久消費財など、様々なものが日本国内には入ってこなくなりました。

入ってこないのなら、作るしかない。

こうして日本はそれまで輸入に頼っていた耐久消費財を日本国内でつくるようになったのです。

その中でも、自転車や電気機器が多く誕生し、普及していきました。

自転車は大戦中に国産化体制を確かにし、大正14年には約4073台も普及したほどだったのです。

家賃より高い扇風機?

大正時代には様々な日用品が普及していったとは言え、そのどれもが一般家庭で使われたわけではありません。

中には、値段が高いため、一般家庭にはなかなか手の届かないものもありました。

そのひとつが扇風機です。

現代の扇風機は比較的手に入れやすい値段で売られていますが、大正時代では高価なものだったのです。

では実際、どれほどの値段で、そしてどんなふうに発達していったのでしょう。

明治時代から大正時代にかけて、日本では水力発電所が作られ、より電力が供給されるようになりました。

そんな中登場した扇風機は大正時代から昭和初期を代表する電気器具となったのです。

しかし、1928年に発売された扇風機の中には、値段が15円もしたものもあります。

当時、東京板橋の家賃は約12円。

大正時代の扇風機は、家賃よりも高かったのです。

大正時代の三大便利品

大正時代では、大ヒットした日用品もありました。

中でも、大正時代の三大便利品と言われる日用品があります。

そのひとつが、大正10年に松下電器器具製作所が発売した二股ソケットです。

ほかの三大便利品である亀の子たわし、地下足袋と並んで大正時代に大ヒットした商品となったのです。

生活に合わせて人々の使う日用品も変化していった大正時代。

そんな大正時代の日用品の中には現代でも使われているものがありますが、値段が高いため一般の人々には少し手が届きにくいものだったりと、現代との違いを見ることができます。

そして、そんな違いからは当時の時代背景や世界情勢が見えてくるのです。

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