大正時代の建物から読み取る特徴とは

人の手によって建てられる建物には、その時代特有の特徴が表れます。

そのため、見る人が見ればその建物が建てられた時代を言い当てることができるのです。

では、大正時代に建てられた建物からは、いったいどんな特徴が読み取れるのでしょう。

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建物から読みとれる特徴とは?

建物からは時代によってさまざまな特徴を読み取ることができます。

大正時代の建物にも、その時代の特徴があり、読み取ることができるのです。

大正時代の建物の特徴は、まず建築に使われる素材がそれまでとは違うこと。

それまで木造建築であったり、レンガ造りであったりした建物ですが、大正時代からは鉄筋コンクリートや鉄骨で作られる建物が多くなっていくのです。

建築に使われる素材自体が変化した大正時代。

大正時代の建物は、鉄骨や鉄筋コンクリートで作られるようになるという大きな変化を迎えた時代だったのです。

レンガ造りが消えたのはなぜ?

鉄骨や鉄筋コンクリートで作られるようになった大正時代の建物。

それまでは木造建築やレンガ建築が多かったのですが、大正時代には鉄骨や鉄筋コンクリートで作られた建物が好まれるようになり、レンガ造りの建物は数が少なくなっていきました。

実はその大きな変化が起きた理由には大正時代に起きた出来事が大きく関わっています。

その出来事とは、関東大震災のこと。

日本で大きな被害を出した関東大震災ですが、地震が起こった時に建物が崩れたことで被害が広がったという面もありました。

そして大正時代に起きた関東大震災という出来事によって、それまでよく見ることができたレンガ造りで作られた建物が地震に弱いと判明したのです。

そして市民の間では耐震性への関心が高まり、それまでのレンガ造りにかわり、より地震に強く、丈夫だとされる鉄骨や鉄筋コンクリート造りの建物が増えていくのです。

大正時代の有名建築

大正時代に建てられた建築の中で、現代までその姿を残している有名な建物はいくつもあります。

例えば、1918年に完成した中之島中央公会堂もそんな建物の一つです。

この建物はたった一人の市民の寄付によって建てられた建物だとは、知る人には知られていることです。

現在では、政治の演説会や音楽演奏会など、芸術から娯楽のためまで広い目的で使われ、親しまれている建物となっています。

親しまれているといえば、1924年に完成した阪神甲子園球場もよく知られています。

阪神電鉄によって建てられたこの建物は多くの野球好きな人々に知られる有名建築となっているのです。

そのように大正時代には、多くの建物が作られ、現在までその当時の姿をとどめていることも少なくありません。

しかし、大正時代に起きた関東大震災により、それまでに建てられた建物の多くが崩れてしまいました。

一方でそのことがきっかけとなり、より地震に強い建物へ、つまり鉄骨や鉄筋コンクリートで作られた建物が好まれていったのです。

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